2018年08月22日
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◆◆ 8月のテーマ:『食中毒』 ◆◆
◆ 食中毒の種類と対処法 ◆
ホームページリニューアルに伴って、第一回目の記事は本店から、「食中毒」をテーマにしてお届けしたいと思っております。
暑さのピークは越えましたが、9月になっても食中毒の危険は無くなりません。
またこれから秋に向けて夏バテを引きずって免疫力が低下する事でも引き起こしやすくなります。
夏場に猛威をふるう菌は一時期有名になった病原性大腸菌(O-157)だけでなく、
サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌など、食中毒を引き起こす菌にもいろいろな種類があります。
菌の種類によって異なるのは、症状の出方だけではありません。
症状が出るまでの経緯にも違いがあり、主に〈感染型〉と〈毒素型〉の二つに分けることができます。
前者は食中毒菌が人間の体内に侵入して腸の内部で増殖して食中毒を引き起こすもので、
感染から発症までの潜伏期間は一週間程度と、比較的長めです。
それに対して後者の〈毒素型〉は、傷んだ食品に繁殖した菌が毒素を出し、それを人間が口にすることで発症してしまう食中毒です。
感染から発症までの期間が比較的短く、場合によっては、毒物の接種から六時間程度で食中毒を発症してしまうこともあります。
主症状:嘔吐と下痢が主なものです。そのほか腹痛や発熱がみられることもあります。
対処方法:症状が軽い吐き気程度、腹痛が無い、便が少しゆるいなど比較的症状の軽い場合には脱水に注意して経過をみてもよいでしょう。ビオフェルミンやミヤリサンなどの市販の整腸剤を服用してみるのもよいでしょう。下痢止めはかえって悪化させることもあるので、安易な服用は避けましょう。